スローバラード
行ってきました。
忌野清志郎 アオヤマ・ロックンロール・ショー。
GW、実家に帰省中、ニュースで訃報を知って、ショックで愕然とし、
同時に信じられない、どこかに信じたくないって気持ちがあったから。
自分の目で、確かなものを見ないとと思って。
CDや、音源が簡単に手に入る今の時代、たくさんの曲がある中で、なかなか聴く機会も無かったんだけど。
ここ数日、改めて、歌詞を良く読んで味わってみたり、youtubeで何度も動画を見まくったりした。
特に、多摩蘭坂でキヨシローが一人で弾き語りをしている動画が本当に良くて、何回も見た。
数年前に北海道のロックフェスで見た、矢野顕子とのセッションライブは本当に素晴らしく、感動した。二人とも天才だと思った。
思えば、キヨシローのライブは結局これが最初で最後になってしまった。
彼の世界観が大好きだった。
彼の良さを知ったのは、もう随分と大人になってからのことだけど。
特に、彼のつくるラブソングの、ストレートであったかい歌詞が、いつ聴いても、とてもセンチメンタルな気持ちにさせてくれたんだ。
日本語をこんなにステキにロックにソウルフルに響かせてくれる、最高の音楽家だと思う。
外国語の曲を、キヨシローらしい飾らない日本語でステキにカバーしてしまうのに憧れて、あたしもマネしたくらい。
で、今日。
キヨシローの良さを教えてくれた、ギターのよっしーと二人で、長い長い行列に並んだ。
彼の持ってきた小さなスピーカーから、キヨシローの歌声が聴こえる。
昨日までの雨がウソのような、透明な薄い雲が空の青にさらさらと流れる、よく晴れた土曜の午後。
たくさんの、ほんとにたくさんの人が、様々な想いを胸に、キヨシローに会いに来てる。
行列ギライのあたしには、気の遠くなるような、長い長いめまいの行列。
それでも、少しづつ会場に近づくと、遠くでキヨシローの歌が流れているのが聞こえて、それがだんだんと大きくなる。
会場にたどり着いてまもなく、アナウンスとともに、新曲の「Oh!RADIO」が流れる。
まさにライブのよう。
いつもの元気なキヨシローの声を聴いたら、上を向いて、空を見て、頑張ってこらえても、あふれてくる涙は止められなかった。
もう新曲が聴けないんだ、これが最後なんだ、どんな気持ちでこの曲を作ったんだろう、
って思ったら、とてもやりきれない、切ない気持ちになった。
自分の死が迫っていると、もしわかっていたら、また違った曲を作ったんだろうかとか、
いろんな考えが頭の中をぐるぐる駆け巡った。
彼の新曲をいつも追いかけていたわけでもないのに。
そして、紅白幕と真っ赤な祭壇の真ん中に飾られた、とてもあったかくて、ちょっと照れたような笑顔の遺影を見た。
受付で配られたポストカードと同じ写真だ。
らしくない、地味なスーツ姿。
でも、キヨシローらしく、イェーって書いてある。(遺影=イェー) こんなキュートなところが最高なんだ。
献花台の前、笑顔のキヨシローの前で手を合わせて、みんな泣いている。
本当に死んじゃったんだ、これを見て、受け止めるためにあたしはここに来たんだ、って、初めて彼の肉体がもうこの世にないことを知らされた気がした。
ピンクのバラの花を一輪、献花台にそっと置き、手を合わせて、悲しみと涙とでぐちゃぐちゃになった頭ん中で、「キヨシロー、ありがとう、安らかに。」って何度も繰り返した。
人の死について考えた。
生きるってなんだろう。
生きてるうちにどのくらい自分が生きた証を残せるのだろう。
死んでしまったら、魂はどこへいくんだろう。
そんなことを帰り道、ずっとずっと考えた。
答えは出ない。そんな短時間で出るわけがない。
毎日をできるだけ一生懸命生きて、死んでみないことには、なにもわからない。
死んだとて、わかるとは限らない。永久にわからないままかもしれない。
そして、いつ死ぬことになっても、死ぬ直前に必ず後悔はするのだろう。
あたしはとても欲張りな人間だから。
キヨシローという偉大な音楽家が死んでしまっても、彼の残した多くの作品が、みんなの心にいつまでも残る。
彼は、生き続ける。
いつでもまたセンチメンタルな世界に連れて行ってくれる。
あったかい一生の宝物。それは決して消えたりなくなったりしない。
いつまでもそこにあり続ける。
ありがとう、
あたしの大好きな先生。
もう夜が明ける。
今日の日を振り返る。
大好きなスローバラードを聴きながら。
おやすみ。
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コメント
Megちゃん、行ってるだろうな~って感じてました。
私は名前しかわかってなかったけどキヨシローの歌を聴いたらお友達の家でよく聴いていた音楽でした。
すごい詞だなぁって思いながら・・・。
身近な人が亡くなると死について本当に考えちゃうよね。
考えても考えても答えは出ないんだけど。。。
後悔するかもしれないけど今を一生懸命生きたいね。
お互い頑張りましょう!!!
投稿: Chika | 2009年5月11日 (月) 10時49分
ちかちゃま
同じ時代を生きれたことに感謝、ってよくゆうけど、まさにそんな感じかも。
私の場合は、後追いだったけど、お友達の家で何気なくキヨシローを聴いていたってのはうらやましいことです。
人の心に残る歌を歌っていきたいね。
がんばりましょう。
投稿: meg | 2009年5月13日 (水) 03時45分